日本共産党と「くらしと福祉を守る会」香美市議団とともに9日、ニホンジカによる食害被害が深刻な私のふるさと高知県香美市物部町を同市職員の案内で視察しました。大岸真弓、片岡守春、山崎龍太郎、山崎あき子各市議と、元物部村議(現・香美市議団事務局長)、西森政夫四国ブロック事務所員が参加しました。
旧物部村の中心部(大栃)から車で約1時間で光石に、旧村営牧場跡地で約15ヘクタールの広さです。一面に小指の先ぐらいのシカのふんが落ちているほか、草の根を掘って食べるため土を掘った跡があちらこちらに見えます。根まで食べるため草がまったく生えません。

少し歩いただけでシカの死骸が3体見つかりました。このことからも生息数の多さがうかがえます。シカの食害は全市に及んでいます。特産のユズや杉、ヒノキの皮をはぐほか、若芽を食べる被害は深刻です。野菜類、水稲など被害作物は多岐にわたります。シカ被害の正確な把握は困難ですが、市の集計では2006年度で4100万円、07年度で8200万円になっています。
担当者は、「固体管理のために07年706頭、08年に1120頭を捕獲し、今年からは毎年1500頭を捕獲して、3年後に適正頭数にしたい」と語りました。また、シカは市町村や県を越えて移動することから、市町村や県だけの取り組みでは限界があり、国の抜本的な対策が必要と強調しました。
今回の視察で私は、シカの生息状態や被害の実態調査など四国4県での取り組みが不可欠であり、そのネットワーク作りに取り組む決意をしました。あと5年放置したら農作物や生態系に取り返しのつかない被害が出るとの研究もあるだけに、国にも対策を求めたいと思います。
ふるさとの自然の危機的な実態にあらためて触れて、何としても山と地域を守る仕事をしなければと痛感した一日でした。