平和のうねり

CIMG6499 安倍首相は戦争法案を衆院で強行採決した時「これであきらめる」と思ったことでしょう。NHKも「成立確実」と繰り返し「反対しても無駄」と迫ってきましたが、国民を甘く見ては困ります。世論は沈静化どころか、ますます高まり、採決不能の立ち往生へと追いつめつつあります。  

「学者アピール」の賛同者は13300人に増え、大学人反対声明、学生との共同の集会開催。政権支持基盤でも反乱が起こりつつあります。創価大・創価女子短期大有志は「人権思想を学んだ私たちが行動するのは今」。

広島県庄原市の小林秀矩県議(自民)は「私の父は戦争で7回死にかけた。憲法は守らねばならない」と「ストップ・ザ・安保法制 市民の会」を立ちあげ、「私は中立だが、政権が右に寄るから左に見えるようになった」と喝破しました。

愛媛では弁護士会、9条の会などの集会に800人が参加(21日)、高知でも300人の集会(23日)、山場の30日には国会包囲10万人、全国100万人大行動も。いよいよ正念場です。  

この一週間、各地で生々しいお話を聞きました。岩国生まれの広島の若い保育士は「帰省して自衛隊の友人に会った。規律が厳しくなりパワハラ、暴力が横行、自殺した同僚が数人もいるとショッキングな話だった」。

福山市では峠三吉の人生が語られました。「彼は結核で亡くなる数日前に党に入り、『晴れ晴れした』と言い残している」。山口県光市では、女性が「安倍から日本を守ろう」をスローガンに運動しようと提起、20歳の学生は「戦争をさせない生き方をしたい」とその場で入党宣言。岩国市議の小川さんは「2年間自衛隊に入隊、間違った人生だった。だから今、共産党に入って平和のためにたたかっている」。

一人ひとりの決意が、平和の巨大なうねりを生み出しています。日本の民主主義は健在です。

〈高知民報 2015年8月30日付より〉

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