ちょっと気になる本を購入。タイトルは「新しい世界観を求めて」(毎日新聞社発行)で著者は、テレビでもおなじみの評論家の佐高信氏と日本総合研究所会長の寺島実郎氏。
寺島氏があとがきで「佐高信という人物と正面から向き合ってみた。興味を惹かれたからである。これほど生きてきた世界が違うと感じる人も少ないのだが、これまでの触れ合いでも不思議なほど心に共鳴するものがあった」とわざわざ触れるほど2人が率直に、そして大胆に語った対談集で、戦後世代にとって実に面白いし、興味深い内容です。
特に寺島氏は、吉田茂政権が倒れ、鳩山一郎政権が誕生した時、アジアに復帰する大きなステップとなる1955年のバンドン会議(「世界平和と協力の増進に関する宣言」)に向けての石橋湛山(後の第55代総理大臣)の言動に触れ、「僕は石橋湛山という人の見識を非常に尊敬している」として、戦前から一貫して日本の植民地政策を批判し、戦後も「アメリカとの連携関係を大事にすることを前提にしながらも、当時のソ連、中国、アジアとどういう重層な関係(日中米ソ平和同盟)をつくっていくか。現在の我々が直面しているテーマと、ものすごく似ている」とし、最後に「本当の意味のグローバル化とは何か。アメリカ型資本主義の世界化がグローバル化であると位置づけられた時代はとっくに終わっています。いまの時代は全員参加型です。たとえば、アフリカの存在が非常に重要な意味を持ちつつある。ネットワーク型の秩序のなかで、日本がしなやかに生きていくには、まず足元の問題に対する感性が問われています」と強調しています。
このバンドン会議で日本代表の高碕達之助・経済審議庁長官は、新憲法9条の精神を力強く「宣言」しています。
戦後65年、日米安保50年の節目の年。歴史の真実と向き合い、日本の進むべき方向をしっかり議論する時です。
ジャーナリストの方々の地球規模での言動にも注目です。
(愛媛民報2010年07月25日付への寄稿です)









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