09 憲法調査会で九条守る論戦

⑨憲法調査会 憲法調査会での論戦は、私の国会活動の太い柱となり、発言、質問は63回に及びました。
 改憲派は9条改悪を本丸としながらも、国民をあざむくためにありとあらゆるテーマで改憲の土俵をつくろうとしました。押しつけ憲法論はもちろん、環境権などの新しい人権、首相公選制、道州制、少子化対策からヒトゲノムまで、「なんでこれが調査会のテーマなの?」と思うものまで次々とびだす。これを批判的に検討し、現憲法の値うちを押し出す活動は、大いに勉強になりました。
 50人の委員のなかで自民、民主、公明の議員が圧倒的多数でしたが、論戦はけっして改憲一色にはならず、むしろ憲法の先駆性を浮きぼりにできた場面もありました。
 自民党などが無理やり設置した憲法調査会なのに、改憲派の委員が審議に出てこない。この様子を「朝日」(2002年5月2日付)は「欠席、早退、居眠り、内職、私語」、論議は「過去の成果を土台にせず」、毎回傍聴を続けてきたある人の言葉を借りて「学級崩壊を議論する資格なし」と書きました。国の根幹にかかわる憲法を論ずるのであれば、出席して真剣な論議をかわすのが最低限のつとめ。それすらできない人たちに憲法を語る資格があるでしょうか。
 名古屋、神戸、仙台、札幌、福岡、那覇、金沢、高松で開かれた8回の地方公聴会すべてに参加、公述人に質問し、現地の住民のみなさんと憲法擁護の共同のつどいを開催してきました。
 高松の公聴会には、四国四県から傍聴者がつめかけました。陳述の内容も、会場の雰囲気も「九条守れ」の一色。国会内と国会外の憲法への思いが、かけ離れていることを見せることになりました。
 今日の「9条の会」の発展に、改憲勢力を打ち破る国民のエネルギーの大きさを実感します。その声を正確に反映する国会をつくるために、日本共産党の議席をふやすことが、どうしても必要です。

 写真―憲法調査会

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