2009年11月13日(金曜日)
[ まるの多事雑感 ] 笹岡優

米艦寄港

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11月19日から22日、高知港への寄港が取りざたされていた米海軍ミサイルフリゲート艦「クロメリン」(3,900㌧)の寄港が中止になりました。

県によると2日午後、在日米海軍司令部(神奈川県横須賀市)から海上保安庁経由で「寄港の全日程を中止する」旨の連絡が港湾課に入ったとのこと。中止の理由は明らかにされていません。

10月上旬にも米海軍の救難艦「セーフガード」が入港を予定していましたが「台風」を理由に中止になった経緯があります。


2006年以降、高知県内の港湾への米海軍艦船の寄港が相次いでいます。

「日米軍事同盟」にもとづく「日米地位協定」は2条1項aで「米軍の恒常的な使用が認められる通常の施設・区域」として日本は米軍に基地・訓練地域を提供しています。

四国の港湾や空港はこれには該当しないために、5条の米軍の出入国と移動の自由保障―。日本の空港、港湾への出入りは米軍の権利であり、日本側の個別の許可は必要とせず使用目的に限定はないという考え方で、費用も「課さない」。空港、港湾などの使用料や警備、関係経費まですべて日本持ちとなります。

しかも地位協定9条では「出入国管理は適用除外」となっており、検疫も実質的にフリーパス。新型インフルエンザや伝染病、米兵の犯罪、事故など重大事態の発生が懸念されます。

「米軍別府港調査記録」というのがあります。1986年から別府港に寄港した米軍艦船バンクーバー、FICPAC、ケープ・ゴッド、ビューフォートの調査結果をまとめたもので、港の概略、「雨天時は航空援助施設をみることが困難。煙突が多く見分けが難しい」、「燃料、ディーゼル油ともに別府では入手不可」などの航海情報、歓楽街の項目では「入口に赤またはオレンジの提灯をさげている小さいバーがおすすめ」と細部まで克明に記録されています。

黒船来航から150年余。日米関係を真に平等なものに見直す時ではないでしょうか。

    (高知民報09年11月15日付への寄稿です)


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