「結い」。懐かしい言葉です。以前は農作業などで、お互いに労力を交換し助け合ってきました。
幼少の頃の思い出で、この「結い」に結び付くのが、「早苗さん」。「応援隊」が編成され、列に並んで苗床の稲の苗をひきワラで束ねていきます。田植えができるように整地された水田に稲の苗が放り込まれます。それを手際よく「早苗さん」が植えていきます。
秋には、稲穂がたわみ黄金色。カマの使いは抜群で、刈り取りは早い。一定の大きさに束ね、ハサかけして天日干し、乾燥したら脱穀作業。ワラ束は円形の「わらぐろ」を組み、保管します。
農業を通して地域が結びつき、秋祭りや交流など地域の文化を醸成し、コミュニティとしての機能を果たしていました。
「グローバル化」というかけ声のもとに、地域での横のつながりや古くからのよき営みが薄れ、日常的な会話も交流もだんだん希薄になり、かつての古里が変貌させられようとしてきているなかで、農業と地域の未来をひらく力強い運動が発展しています。
10月25、26日、美馬市で四国農民運動研究交流集会に参加し、勉強させていただきました。
急峻な山々が連なり、林野面積が広く、耕作可能地の狭い四国の地理的な条件。先人は、その不利な条件を乗り越え開墾し、見事な石積み工法で水田を造ってきました。急な斜面を活かしてミカンやユズ、茶などを栽培してきました。
いま大切なことは、農業の果たしている多面的な機能と社会的な役割を明確にし、安全な食料を安定的に供給できる農業の再生と地域の振興をはかることではないでしょうか。
そのためには、山、田畑、川、海の関連を一体としてとらえ、現状への深い認識とその打開の方策を「平場」で議論することが早急に求められています。
28日には、高知県のJA中央会、園芸連を訪問し、責任者らと有意義な意見交換を行ないました。山、川、海、農の守り手が輝く世の中を。キーワードは「結い」。
(高知民報09年11月08日付への寄稿です)









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