
私の地元・香美市の日本共産党市議団の事務局長で生活相談所長でもある森本珠城さんから次のような話を聞きました。
今年1月、高知県でホームレスの人が4日間まともな食料にありつけず、空腹に耐えられなくなりコンビニで「アンパン2個を万引き」して現行犯で南国署に逮捕されたそうです。「ああ無情」のジャンバルジャンが脳裏をかすめます。
その人は福島県出身で63歳、身寄りもなく、長年東京の金属加工会社で働いていたようですが、昨年その会社が倒産。給料が数カ月未払いのまま、社長は行方不明になったそうです。新しい仕事も見つからず、家賃も払えなくなりアパートから追い出され、「ホームレス」生活を余儀なくされ、「寒くなれば凍え死んでしまいそうなので、どこか暖かい所に行こう」と考え、「暖かい所といえば南国高知」とのイメージにひかれ高知県に行くことを決断。
寝る場所を求めて東京から高知県を目指して3カ月も歩き続け、辿り着いたのが高知県の物部川河川敷。物部川の水と豊富な生物や自生している山菜、雑草などで飢えをしのぎ、橋の下での生活を続けていたとのこと。
警察署での拘留期間が切れるにあたって、「仕事のあてもなく、頼れる身寄りもないので、今後の生活支援等の援助をお願いしたい」との依頼にこたえた弁護士が、警察署に行き、病気・ケガなど体調異変の有無や本人の思い、希望などをよく聞いて対応してくれているとのことです。
先日も大阪で切なく悲しい事件が起こりました。引ったくりに遭った71歳のおばあちゃんが自転車で追いかけて捕まえた犯人は32歳の男性。腹がへって逃げる力もなく、所持金は2円だけ。一方、おばあちゃんのバッグに入っていたお金は110円だったとか。
絶対的貧困が国民の心までむしばみ広がっている現実は深刻です。「留置場が最も安心できる居場所」だと国民を追い詰める日本。何が世界第2の経済大国か!政治の責任は重大です。
(高知民報09年03月22日付への寄稿です)









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