2008年12月6日(土曜日)
[ まるの多事雑感 ] 笹岡優

若者の未来

宇和海にしずむ夕陽
 
ハニカミ王子ことプロゴルファー石川遼選手がまたまた快挙を。17歳の最年少で年間賞金1億円プレイヤーに。今年はメジャー大会での優勝など日ごとにたくましくなってきています。

爆弾騒ぎで大会の開催が危ぶまれた高知県芸西村の黒潮カントリークラブを舞台にしたカシオワールドオープンゴルフ大会でも見事13位。いよいよ来年は、世界のゴルフ大会最高峰であるマスターズへの出場が現実味を増してきました。「ガンバレ!遼くん」。次代を担う若者が生きいきと活躍する姿はほほえましいかぎりです。「若いっていいな」と羨ましく想うと同時に元気をもらいます。
 
一方で、若者の未来も夢も打ち砕くニュースが毎日のように流れています。
 
希望と夢を持って社会へスタートしようとする若者に企業の一方的な「内定取り消し」通告。「君たちを抱える体力がなくなった」との会社側の説明には「ウソつくな」と怒りがこみ上げてきます。「体力」がないのではなく、「あくことのない利益の追及と社会的責任の放棄」です。
 
高校も大学も世界一高いといわれる授業料。教育ローンを組んだり、利子つきの奨学金に頼らざるを得ません。そのため卒業時点では数百万円の借金を抱えて、ローン地獄に追われる実態です。私の長女の場合も同様で先日債務保証人の手続きをしました。
 
採用が取り消され、ローンの返済には追われるダブルパンチの若者は「バカにするな」と怒っています。
 
愛媛県今治市にあるハリソン東芝、宇和島市のジーンズメーカー・ボブソンの工場閉鎖、徳島県阿南市の日亜化学の派遣労働者の解雇など1000人にのぼる大企業の身勝手な首切り、合理化が発表されました。

この寒い年末にどう生きていけばよいのか、どう耐えていけばよいのか…胸がつぶれる思いです。市場最優先、大企業中心の政治は人々の生きる道さえも閉ざしてはばからないところまできています。
 
政治の果たす役割が今ほど問われている時はありません。

    (高知民報08年12月07日付への寄稿です)


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