
2008北京オリンピックが終わりました。印象深いのが今回で種目がなくなるソフトボール。世界最強のアメリカチームのオリンピック連覇を阻止して悲願の優勝を手にしました。エース上野由岐子投手は、連続して3試合、28イニング、413球投げきる超人的な力投でした。
上野投手の部屋にはアニメの「アンパンマン」のグッズがいっぱいだそうです。自分のためではなく「人のために役に立ちたい」そのモットーから「アンパンマンが大好き」だとインタビューでこたえていました。
金メダルを決めた瞬間の日本ナインの弾けるような笑顔は最高で「アンパンウーマン」と映って観えたのは私だけでしょうか。
オリンピックは、自ら能力の限界に挑み、世界の頂点を目ざすアスリートにとって4年間の集大成の場。その結果は、最高のパフォーマンスで素晴らしい時もあれば、「残酷」に現れる時も。女子マラソンの土佐礼子選手や野口みずき選手から悔しさが伝わってきます。いずれであっても最善に挑戦した人々の姿に胸が熱くなります。
オリンピックに向けて国のなすべきことは、スポーツの振興に力を尽くし、そのすそ野をひろげることと選手、チームそれぞれの「がんばり」を裏方としてしっかりバックアップし、支えることではないでしょうか。
北京オリンピックでは中国の内政問題をオリンピックとむすびつけ、聖火リレーへの抗議行動や妨害など、意図的に政治問題化させるなど異常な事態がおこりました。オリンピックの政治利用は、オリンピック本来の「精神」から逸脱し、4年先の目標に向かって必死で血のにじむような努力をかさねているアスリートの「夢」をうばう行為です。
どうしても金メダルや競技結果に目が行ってしまいますが、苦しい練習を乗り越えて、鍛えぬいた人間の肉体の美しさ、ひたむきな感性に触れた時、なぜか目頭が熱くなるのがオリンピックの魅力ではないでしょうか。
次への「夢」はロンドン。
(高知民報08年08月31日付への寄稿です)









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