四国を回っていていつも感動。どこに行っても山や川、海、田畑が美しく、四季折々色彩や香りが変化し百花繚乱の世界。住むには本当によいところ。心がいやされます。
山・川・海が一体の生態系をつくりだし丸ごと自然が人々の営みと同化しています。
西日本で最高峰の石鎚山(1982m)、四国第2の高峰剣山(1955m)をはじめ、四国山地には1000mを超える名山が74もあり、これらの山系の水は、稜線を境にして各地を潤し、海に注ぐ川は豊かなミネラルとプランクトンを海に運び、水産資源の宝庫をつくりだしています。
四国4県は「命の源」の水源も共有しており、四国山地が育む水脈は、そこに住む人々の文化と交流を醸しだしてきました。
地球上の水は約14億㌔立方㍍で、その約97・5%が海水。さらに淡水のほとんどが氷や氷河、地下水として存在しており、河川や湖など人間が使いやすい状態にある水は、全体の0・01%に過ぎないとのこと。毎日風呂に入れる日本人は贅沢?
世界でトップクラスの穀物輸出国だったオーストラリアで06年から大干ばつ被害が続き、広大な湖に水がない光景は深刻です。
「穀物1㎏の生産に必要な水は1から3㌧」といわれています。
政府が発表した07年度版農業白書は、食品をどれくらい遠くから調達しているかを示す指標「フード・マイレージ」で、日本は英国の約5倍、米国や韓国の約3倍に達しており、これは大量の水を世界から買いあさっていることに。さらに食料の輸送はCO2を排出し地球環境をいっそう脅かす原因ともなっています。
また、白書は世界の食糧援助量の3倍(1900万㌧)の食糧を毎年廃棄していることにもふれており、現実に向き合いその改善の必要性を痛感します。
山は私たちにとってかけがえのない財産。この山を守る人々が住み続けられる世の中にしなくては。水が伝える自然からのメッセージをしっかり受け止めるとき。
(高知民報08年06月01日付への寄稿です)










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