2008年3月2日(日曜日)
[ まるの多事雑感 ] 笹岡優

地域医療を守る

愛媛・東宇和畜産センターで

先日、愛媛県の南部・南予地域に行ってきました。リアス式の海岸が長くつづく宇和海と急峻な山に挟まれた地形。その傾斜地を活かしたみごとな段々のミカン畑が広がっています。真珠の養殖、漁業や畜産、酪農も盛んです。先日、西予市野村町で和牛子牛のせり市も見てきました。

厳しい地形をうまく利用し、堂々とくらしをたて地域発展に力をつくしてきた人々を「ここに住み続けられるだろうか」との不安におとしいれているのが自公政治です。

南予地域には9つの自治体病院(市・町立7、県立2) があり、市立宇和島病院と八幡浜病院を核に三次・二次救急を支え、生命と健康を守り安心、安全に住み続けるより所となっています。

その自治体病院が医師不足で存続の危機に直面しています。

昨年、この地域の深刻な地域医療を守る共同を広げようと取り組まれた「南予の地域医療を守るシンポジウム」で、「今日の医師不足の原因は『政府による20世紀の誤診』『医師が多いから医療費がかかる』と医大の定数を削減した結果、OECD平均(人口10万人あたりの医師数310)との格差が広がり、日本は200人、最低でも12万人以上不足している」ことをパネラーとして訴えてきました。

実態は深刻で、一刻の猶予もない状態まで追い込まれ、先日うかがった西予市立宇和病院では、二次救急を含め地域医療を支えるに必要な医師は13名。しかし現在の医師数は、内科4人(研修医2名含む)、外科3人の7人で対応。ところが3月末には内科、外科で各1人が退職するという事態に直面しており早急な医師派遣が求められています。

これまで医師を派遣してきた国立愛媛大学と岡山大学が独立行政法人になったため大学病院が採算性を優先させ、また研修医制度の改定で大学に医師が残らない傾向が強まっています。

先日、四国比例候補4名を中心に厚労省・文科省と交渉。担当者も「深刻と認識している 」とこたえました。私は、国として医師派遣システムの必要性を強く要請しました。

    (高知民報08年03月02日付への寄稿です)


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