「型式Gヘ」、「施主名 香川県 体積15万立法メートル、予定年度 H15~コンサルINA」…。一見何のことかわからない文書。これはダム工事に使う骨材製造メーカートップの大阪砕石工業所(大阪市)が、平成10年作成した「ダム情報一覧表」で、実は全国のダム工事でどのゼネコンが受注の“本命”かを確認する裏資料。そのリストに挙げられたダム建設計画が、いま香川県で大きな問題になっています。
その舞台は、「二十四の瞳」や寒霞渓で有名な小豆島。特に日本三大渓谷の寒霞渓は、異次元のロマンを彷彿させる絶景です。秋には見事な紅葉を楽しみに多くの観光客が来島する観光スポット。その麓に、四国一の高知県早明浦ダムよりも堰堤の長い447m、高さ42mもの巨大ダム計画・新内海再開発事業。
先の「型式Gヘ」の記号を解読する「リスト照合表」があり、「G」は建設業界、「ヘ」はT建設会社、最終的なダム工事を受注させるシナリオづくりの「指針」ともいえるものです。この「リスト照合表」には、「B」=(バッジ)「国会議員、県会議員」、「H」=(発注者)「知事、副知事、県企画部門、土木部長」、「U」=(有力者)、「893」=(ヤクザ)など隠し文字や記号がいっぱい。ダム談合の巧妙な裏面がうかがえます。
「ダム情報一覧表」の平成13年計画発表では、貯水量をH10年時の7倍、総事業費185億円の巨大事業に膨れ上がりました。
規模を肥大化させるやり方として、洪水調節容量を既存の内海ダムの8倍もの規模に。また人口減が言われているのに、「水道需要は増大する」と過大に盛り込んでいます。
いまダム直下に住む地元関係者の反対運動を無視し、強引に進める国、県と町。
その設計関係コンサルは「INA」、平成9年に完成した小豆島の吉田ダムをT建設会社が受注したのは偶然だろうか。
国民のかけがえのない財産を食い物にするこの計画は絶対にやめさせなければなりません。「寒霞渓国立公園にはコンクリートの壁はいらない」
(高知民報07年12月2日付への寄稿です)










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