南国土佐でなぜスキーなのかとよく云われます。おなじ「滑る」でも波の上を巧みにボードを操るサーフィンでないのかと。確かに核の廃棄物処分場誘致で揺れた高知県の東洋町の生見海岸では、世界大会が開かれるなどサーフィン愛好家、若者にとって人気のスポット。私を育ててくれた母なる物部川の河口や西部の大方入野松原、中村、土佐清水方面にもたくさんのサーファーが集う。息子がサーフィンにはまっており、「おやじもサーフィンをやらんきよ」とよく誘われますがもともと「山ザル」、海には縁がありません。
その点スキーは山、ふるさとに帰った気持ちになり落ち着き?ます。
雪の上を滑るスキー、転んでも雪と戯れる、これがまた面白い。人間のカラダと健康づくりに合っていてすごく良いのです。
人間は直立動物、上肢と下肢で支えている骨盤や股関節。スキーはこの部分に働きかけ、その運動を使い重力を活かして落下するスポーツです。
車の運転やイス、座敷で長時間座ると骨盤が曲がります。その時正座の姿勢が良いように、骨盤を立て背筋が伸びて自然に下肢部分に上肢の体重がかかる。このスタイルで、ストレッチのように股関節を伸び縮みさせ鍛える。これをスキー運動の中で繰り返しおこなっており、斜度に応じて雪面からの感触をスキー板から感じ、それに対応する一体感がたまりません。用具の進化もスキー愛好家をひろげ、楽しさを倍増させました。
以前のスキー板は前後同じ幅の身長より長いノーマルタイプでしたが、いまの主流はトップが広くしゃもじ型のカッコウをした短いカービングスキーでターン性能・安定感含めて扱いやすくなっており、ブーツの安全性も相まって豪快なスキーが楽しめます。
さあみなさんもごいっしょに新雪を踏みに…。
同じ「滑った・転んだ」でも政界では、福田・小沢密室会談での「大連立・海外派兵の恒久立法」、「代表辞意・撤回」――口が「滑った」では許されないですね。
(高知民報07年11月18日付への寄稿です)









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